我が家の年収の壁「谷マップ」 ―― どこで手取りが減り、どこで抜けられるか

仮定:初期値は1100円です。ご自身の時給に書き換えてください。
年収は「時給 × 週の時間 × 52週」で計算します(交通費・賞与は含めません)。
50人以下
51人以上
51人以上の会社では、週20時間以上で勤務先の社会保険に入ります(2026年10月から年収・月収の条件はなくなりました)。2027年10月から36人以上、2029年10月から21人以上、2032年10月から11人以上の企業に広がり、2035年10月に企業規模の要件はなくなる予定です。
40歳未満
40〜59歳
60〜64歳
60歳以上は、扶養に入れる年収の目安が180万円未満になり、国民年金は納めません。40歳以上は介護保険料が加わります。
万円
仮定:初期値は500万円です。配偶者控除・配偶者特別控除で、主に働く人の税がどれだけ変わるかに使います。
任意:勤務先の家族手当(会社独自の壁)
主に働く人の勤務先に、配偶者の年収で決まる手当があれば入れてください。条件は就業規則で確かめられます。
保険料の前提を変える(仮定・制度の数字)
初期値は協会けんぽの全国平均(令和8年度)。勤務先の社会保険に入る場合に使います。
仮定:市区町村で大きく違います。(給与所得−43万円)にこの率を掛けます。
仮定:均等割など、1人あたりの定額の目安です。お住まいの市区町村の金額に書き換えてください。

筆者は税理士ではありません。この計算は参考値です。正確な税額は、税理士や税務署にご確認ください。

今の働き方(週24時間)は
パートの年収 137.3万円
世帯の手取り
505.7万円
谷の中にいます(谷の手前より 年19.6万円少ない)
社会保険:扶養から外れ、国民年金・国民健康保険
世帯の手取りが減る「谷」の入口と出口
パートの年収が入口を超えると手取りが減り、出口まで増やすと元に戻ります。
谷:いちばん深いところで年26.1万円減る今ここ
谷の入口
129万円
週約22.5時間まで
ここまでは減りません
谷の出口
161万円
週約28.2時間から
ここで谷を抜けます
あと週約4.2時間(週約28.2時間・年収161万円)で谷を抜けて、世帯の手取りが 年+20.1万円
反対に、谷の手前(週約22.5時間・年収129万円)に戻すと、世帯の手取りは 年+19.6万円です。どちらを選ぶかは、時間・体力・将来の年金とあわせて決めるものです。
世帯の手取りの曲線(縦:世帯の手取り・万円/赤い帯=谷/●=谷の入口・出口)
400450500550600住民税119万扶養130万配偶者控除136万週30時間172万所得税178万配偶者特別0207万入口129万出口161万今050100150200250パートの年収(万円)
将来の年金
今の年収のまま、勤務先の社会保険(厚生年金)に1年入ると、将来の年金が 年 約7,500円 増える目安です(一生受け取れる分)。10年入れば年 約75,200円です。
扶養(第3号)や国民年金(第1号)の期間は、基礎年金だけが増えます。厚生年金の分(報酬比例部分)は、勤務先の社会保険に入った期間だけ上乗せされます。
今の働き方の内訳(年額)
パートの手取り 107.4万円(社会保険料 294,212円・所得税 0円・住民税 5,000円)
主に働く人の手取り 398.4万円
この結果の読み方

2026年分から、所得税がかかり始める年収は178万円に上がりました。一方で、社会保険の壁(週20時間・扶養の130万円)は別に残っています。

谷は「損をする場所」ですが、抜けた先には手取りと将来の年金の両方があります。手前に戻るか、抜けるかは、どちらも選べる一手です。

2026年分の所得税の減税は、12月の年末調整でまとめて戻ります。毎月の給与から引かれる額だけで判断しないでください。

まず自分でできること
  • 勤務先の従業員数と、社会保険の加入条件(週の所定労働時間)を確かめる
  • 主に働く人の勤務先に、配偶者の年収で決まる家族手当があるか、就業規則で確かめる
  • 年末までの残りのシフトを、谷の位置を見て決める
  • お住まいの市区町村の国民健康保険料を確かめ、上の「保険料の前提」に入れ直す
計算の前提と出典(2026-10-07 時点)
  • 年収は時給×週の時間×52週。1年間同じ働き方で、交通費・賞与・ほかの所得はない前提です。主に働く人は会社員(40歳未満)として計算しています。
  • 社会保険の入り方:週30時間以上(仮定:正社員の4分の3以上)なら会社の規模にかかわらず加入、51人以上の会社なら週20時間以上で加入。それ以外は、年収130万円未満なら扶養(保険料0円)、それ以上は国民年金(月17,920円。60歳以上は無し)と国民健康保険(仮定の式)です。扶養の判定は、2026年4月から労働契約の内容(時給×所定時間)で行います。
  • 勤務先の社会保険料は、年収÷12を標準報酬月額とみなした簡易計算です(等級の丸めは省略。厚生年金は月8.8万円が下限)。週20時間以上は雇用保険料(0.5%)も引いています。
  • 税は2026年分(所得税)・それに対応する住民税(1級地の非課税限度額)で計算しています。配偶者控除は配偶者の年収136万円まで、配偶者特別控除は207万円で0円になります(主に働く人の年収が1,000万円以下の場合)。
  • 19〜22歳の「150万円未満」の扶養の基準は配偶者には使えないため、このツールでは対象外です。家族手当など会社独自の壁は、入力した条件だけを反映します。
  • 将来の年金は、厚生年金の報酬比例部分(本来水準)=標準報酬×5.481/1000で計算した目安です。実際の額は、再評価・物価の改定で変わります。
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【計算ツールのご利用にあたって】
  • ・計算結果は、公的統計などの平均値と、入力・選択された条件をもとにした簡易的な試算です。実際の金額とは異なります。