狼狽売りの値段 ―― 下がった時にやめると、いくら違う?

値下がりが続くと、積み立てをやめたくなるのは自然なことです。相場は選べませんが、下がった時の一手は選べます。その一手で何が変わるのかを、数字で確かめてみましょう。

損失 → 回復
続ける・休む・売る
−5%−80%
毎年この割合で上がると仮定して、元に戻るまでの年数を出します。初期値5%は一般的なモデルの仮定です。
−50%を取り戻すには
+100%
年5%ずつ上がるとして、元に戻るまで 約14.2年
100万円が50万円になると、そこから100万円に戻すには50万円の+100%分、つまり50万円の値上がりが必要です。
早見表(回復にかける年率 5%)
下がった割合戻すのに必要な上昇元に戻るまで
−10%+11.1%約2.2年
−20%+25%約4.6年
−30%+42.9%約7.3年
−40%+66.7%約10.5年
−50%+100%約14.2年
−60%+150%約18.8年
−70%+233.3%約24.7年
−80%+400%約33年
この結果の読み方

損失と回復は対称ではありません。下がった割合が大きいほど、元に戻るのに必要な上昇は大きくなります。

一方で、積み立てている人にとって下落は「同じ金額で多く買える期間」でもあります。「続ける・休む・売る」のタブで比べられます。

ここでの年数は、毎年同じ割合で上がり続けると仮定した計算で、実際の相場の予測ではありません。

まず自分でできること
  • 「下がったらどうするか」を、下がる前に紙に書いておく
  • 生活防衛資金(数か月分の生活費)を、積み立てとは別に持つ
  • 積立額を「下がっても続けられる額」に見直す
計算の前提と出典(2026-10-08 時点)
  • 必要な上昇率=1÷(1−下落率)−1、回復までの年数=ln(1÷(1−下落率))÷ln(1+年率)で計算しています(毎年同じ割合で上がると仮定)。
  • 「続ける・休む・売る」は一般的なモデルです。平常時は毎月同じ割合(年率を月に直した値)で値上がりし、下落の月に一気に下がり、その後の回復期間で、成長線との差が毎月同じ割合で縮んで元の成長線に戻ると仮定しています。実際の指数・商品の値動きではありません。
  • 積み立ては毎月のはじめに同じ金額を、その月の値段で買う前提です。「積立を休む」は、下落した月から指定の月数だけ積立を止め、持っている分はそのまま持ち続けます。止めた月の積立分は預金に置き、最後の金額に足しています(使ってしまった扱いにはしていません)。
  • 「売ってしまう」は、下落した月(いちばん安い月)に持っている分を全部売って預金にし、指定の月数がたった月に、売ったお金で一括して買い戻し、積み立ても再開する前提です。止めた月の積立分は預金のままです。
  • 「預金だけ」は、最初から毎月同じ金額を預金に置いた場合です。預金の利息(初期値0%)は月ごとの複利で付け、休んだ間の積立分・売ったお金(買い戻すまで)にも同じ利率を付けています。
  • 平常時の年率5%、毎月3万円、下落・回復の時期などの初期値は筆者の仮定で、特定の商品の利回りではありません。税金・手数料・物価上昇は考えていません(預金の利息にかかる税金も考えていません)。
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【計算ツールのご利用にあたって】
  • ・計算結果は一般的なモデルによる試算です。将来の値動きを予測するものではなく、特定の金融商品の売買をおすすめするものでもありません。