親のきもち2026-10-04

出番のない日の、となりで

執筆:オペラシンフォニー

ずっとベンチ。シュート練習も、順番がなかなか回ってこない。気づけば、辞めていく子もいる。出番の差を前に、親はどう見守ればいいんだろう、という話です。

試合、ずっとベンチ。そういう日って、ありますよね。

わが子が座ったまま、時間が過ぎていく。親のほうも、複雑な気持ちで、それを見てる。出してあげてほしいような、でも実力だししょうがないような。あの、なんとも言えない気持ち。

練習でも、そうなんですよね。人数が多いチームだと、シュート練習の順番が、なかなか回ってこない。打てても、二、三本。味方のパスがずれたら、それすら打てずに終わることもある。

出番って、平等じゃないんですよね。当たり前だけど、あらためて見ると、ちょっと、せつない。

物語『背番号と請求書』の第三話と第四話にも、そんな場面が出てきます。あまり試合に出ない子には、練習でも、ボールが回ってこない。そして、ある日、一人の子が、静かにチームを去っていく。

「今までありがとうございました」。短い挨拶と、短い拍手。それだけで、次の連絡事項に移っていく。誰かが一人いなくなっても、練習は、いつも通りに続いていく。

自分の数字で確かめる
うちの子の1分、いくら?

これ、読んでいて、胸がきゅっとしました。

うちの子が、もし「出られない側」だったら。私は、どんな顔で、どんな言葉をかけるんだろう、って。

つい、言いたくなるんですよね。「なんで出られないの」「もっと頑張らなきゃ」って。でも、それを言われて、いちばんつらいのは、たぶん本人です。出たいのは、誰より、その子なんですから。

だから、比べないでいたい。あの子は出てるのに、じゃなくて。うちの子は、うちの子のペースで。

出番の数って、目に見えるから、つい数えちゃう。でも、続けていること自体が、本当は、すごいことなんですよね。行きたくない日もあるだろうに、ちゃんとバッグを持って、家を出ていく。それだけで、もう、えらい。

辞めていく子にも、それぞれの事情があります。どの選択も、責められるものじゃない。続けるのも、離れるのも、その家族が考えて決めたこと。

だから、せめて。ベンチにいる日も、うまくいかない日も、「今日はどうだった?」って、いつも通り聞いてあげたいなと思うんです。

出た、出ない。勝った、負けた。その手前で。

となりで、ふつうに、待っていられる親でいたい。そんなことを、思いました。

出場機会や、チーム選びで迷ったときの考え方は、ジュニアユースの選び方に書きました。うちの子の練習が、どのくらい回っているかは練習の質セルフ診断で10問ほどで見られます。

#親のきもち#ベンチ#見守り
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