からだ・ケア2026-10-14

「寝る子は育つ」は本当だった──大谷翔平の10時間睡眠、鈴木彩艶の“休養で10cm”

執筆:オペラシンフォニー

「練習量がすべて」の空気の中で、軽く見られてきたのが睡眠です。大谷翔平選手の10時間睡眠などトップ選手の例と海外の研究から、成長期の子どもの睡眠と休養を見直します。

※この記事にはPR(アフィリエイト広告)を含みます。

「うまくなりたいなら、とにかく練習」「寝る間を惜しんで頑張れ」——スポーツを頑張る家庭ほど、そんな空気になりがちです。その中で、いちばん軽く見られてきたのが睡眠かもしれません。

ところが今、トップ選手たちの実例と最新の研究が、そろって同じことを示しています。睡眠と休養は、いちばん過小評価されてきた"育成ツール"だと。今回は、「寝る子は育つ」を科学とニュースの両面から見直します。

昔の常識:睡眠より、練習量と根性

かつては、睡眠を削ってでも練習量を積むことが美徳とされがちでした。「寝る子は育つ」も、どこか精神論やおまじないのように扱われていた面があります。

自分の数字で確かめる
練習の信号機

今の常識:「寝る子は育つ」は、科学的に本当

まず成長の面から。骨や筋肉の成長にかかわる成長ホルモンは、深い眠り(ノンレム睡眠の深い段階)のときに分泌が増える、と説明されています。ただし子どもを対象にした研究は結果がそろっておらず、くわしい仕組みはまだ研究の途中です。それでも、しっかり眠る時間が、体をつくる時間であることに変わりはありません。

次にパフォーマンスとケガ。睡眠が足りないと、反応の速さ・正確さ・持久力が落ち、判断力や集中力も鈍ります。プレーの質が下がるだけでなく、ケガのリスクまで上がります。

トップが証明している

これは精神論ではありません。世界と日本のトップが、実例で示しています。

大谷翔平選手は、1日10時間ほど眠ることで知られ、「睡眠は質より量」と語っています。歴史的な活躍を支える習慣のひとつが、この睡眠時間だと専門家も指摘します。

サッカー日本代表GKの鈴木彩艶(ざいおん)選手には、さらに直接的なエピソードがあります。浦和レッズのジュニアユース時代、GKコーチが「最も重視したのは身長を伸ばすこと」として、彩艶には他の子より1日多く休みを設定し、練習も早く切り上げて帰らせていました。「平等ではトッププレーヤーは生まれない」と、チーム内の反対を押し切っての判断でした。小学6年で170cmだった身長は、いま190cmに。休養を増やすことが、成長を後押ししたのです。

野球の強豪校が朝練を見直すなど、「練習量より休養」を重んじる動きは、育成の新しい潮流になりつつあります。

海外の研究が示す、はっきりした数字

裏づけとなる研究もあります。米国で思春期のアスリートを調べたところ、睡眠時間が8時間未満の子は、8時間以上眠っていた子にくらべて、ケガをする割合がおよそ1.7倍でした。練習内容ではなく、睡眠時間で、ケガの起きやすさがこれだけ変わっていたのです。

必要な睡眠時間の目安として、米国の睡眠の専門機関は、小学生年代(6〜13歳)で9〜11時間、中高生年代(14〜17歳)で8〜10時間をすすめています。日本の子どもは、世界的に見ても睡眠時間が短いことで知られます。だからこそ、伸びしろが大きいとも言えます。

家庭で、今日からできること

  • 睡眠を「削るもの」から「投資するもの」へ、考え方を切り替える
  • 寝る前のスマホ・ゲーム・テレビの強い光を控える。画面の光は寝つきを悪くする
  • 練習後は補食で回復を助け、入浴で体を温めてから布団へ。寝る直前の激しい運動や食べすぎは避ける
  • 平日と休日で、起きる時間をあまりずらさない。リズムが整うと眠りの質が上がる

推奨の睡眠時間を先に確保すると、練習のある日にどれだけ時間が残るかは、練習のある日、宿題に使えるのは何分?で計算できます。練習後の補食は、サッカー少年の補食ガイドにまとめています。

練習のある日に勉強の時間が足りないときは、移動中やすき間の時間に動画で学べる講座という手もあります。睡眠を削らずに学習の時間をつくる、一つの選び方です。

▶ スタディサプリの中学講座を見てみる(PR)

いちばん手軽で、いちばん効く。それが睡眠と休養です。練習を1時間増やすより、30分早く寝る日があってもいい。世界と日本のトップは、とっくにそうしています。

※睡眠や成長の悩みには個人差があります。気になることは、かかりつけ医など専門家にご相談ください。

---

出典

#睡眠#休養#成長#ケガ予防#育成コラム
TALESで読む ↗
AI診断を受ける →
自分の数字で確かめる
練習の信号機
読んで、モヤモヤが出てきたら。帰りの車で、モヤモヤを話してみる →
この話には、裏がある。
関ヶ原インベスターズをひらく ↔