中学3年間、サッカーにいくらかかる? ―― 部活とクラブの費用を、数字で並べる
本記事はプロモーション(PR)を含みます。
執筆:オペラシンフォニー(元大手証券の営業15年/CFP)
中学でサッカーを続けるとき、部活かクラブかで家計への負担は大きく変わります。文部科学省の学習費調査、クラブの公開している会費、部活の地域展開の資料をもとに、中学3年間のサッカーのお金を数字で整理しました。
紹介している商品・サービスは、記事の最後にまとめています ↓
小学生のサッカーが終わりに近づくと、多くの家庭で同じ話になります。中学は部活にするか、クラブ(ジュニアユース)にするか。子どもの希望やチームの強さと並んで、気になるのがお金です。「クラブは高いらしい」と聞いても、実際にいくらなのかは意外と分かりません。この記事では、公的な調査とクラブが公開している会費をもとに、中学3年間のサッカーのお金を数字で並べてみます。
公的な物差し:中学生の「スポーツ」の支出は平均で年3.4万円
まず、国の調査で平均を見ておきます。文部科学省の「子供の学習費調査」(令和5年度)によると、公立中学校に通う子ども1人あたりの学習費は、年間で542,450円です。そのうち、塾や習い事など学校の外で使うお金(学校外活動費)が356,018円あります。
学校外活動費の中の「スポーツ・レクリエーション活動」は、公立中学で年33,990円、公立小学校では年66,529円でした。学年別に見ると、中1が47,864円、中3が21,628円と、学年が上がるほど下がっていきます。
ただし、この数字は「スポーツにお金を使っていない家庭」も含めた平均です。クラブでサッカーを続ける家庭の実際の支出は、これよりずっと大きくなります。出典:文部科学省 令和5年度子供の学習費調査(2026年1月訂正版)
クラブ(ジュニアユース)の会費は、月1万〜1.3万円が目安
クラブの費用は、各クラブが公開している会費を見るのが確実です。公開されている例を3つ並べます(2026年9月時点で各クラブのページを確認)。
| クラブ(地域) | 月会費 | 入会時・年ごとの費用 |
|---|---|---|
| F.C.Toyoake(愛知) | 10,000円+税 | 入会金3,000円、年間クラブ費15,000円 |
| COJB(横浜) | 13,200円(税込) | 入会費15,000円、年会費27,500円、ユニフォームのレンタル代 年5,000円 |
| GULLID ASAKURA FC(福岡) | 11,000円+管理費1,000円 | 年会費15,000円、登録費3,000円、初回のウェア代 8万円前後 |
[出典:F.C.Toyoake/COJB/GULLID ASAKURA FC]
この3つだけでも、月会費はおよそ1万〜1.3万円です。入会時にかかるお金は、数千円のところから、ウェアをそろえて8万円を超えるところまで幅があります。遠征費や合宿費は、どのクラブも「別途」としていて、公開されている金額はほとんどありません。
会費まわりだけで、3年間で約40〜60万円
公開例をもとに、会費まわりだけで3年間の合計を試算してみます。
| 項目 | 3年間の目安(試算) |
|---|---|
| 月会費(1万〜1.3万円×36か月) | 約36〜48万円 |
| 年会費・クラブ費(年1.5万〜2.8万円×3年) | 約4.5〜8万円 |
| 入会金・登録費 | 数千円〜1.5万円程度 |
| 合計 | 約40〜60万円 |
ここに、ウェアや用具、遠征・合宿、送迎の費用が加わります。サッカーママ向けのメディアでは、ジュニアユース1年目の年間費用を約20〜30万円、中には50万円程度のチームもあると紹介しています。出典:サカママ(2021年)
高校まで含めて学年ごとに、遠征や家族の応援の費用まで計算したいときは、中学・高校の6年間、サッカーにいくらかかる?(費用シミュレーションの使い方)で、無料のツールの使い方をまとめています。
用具は「成長」で買い替えが増える
用具の値段も見ておきます。メーカーの公式ストアで、キッズ用のスパイクやトレーニングシューズは定価でおよそ5,000〜9,000円です(PUMA公式、2026年9月時点)。中学生になると大人サイズや上位のモデルを使うことも増え、さらに高くなります。試合で使う5号の検定球は、モルテン公式で7,810円から20,680円まで幅があります。[出典:PUMA公式/モルテン公式]
成長期の足は、1年に1cm前後伸びるとされています。出典:日本皮革産業連合会 中学の3年間は、サイズが合わなくなってスパイク
(PR)を買い替える回数が、いちばん多くなりやすい時期です。
部活はどうなる?「地域展開」で費用が変わり始める
では、部活なら安いのか。ここは今、変わり始めています。国は、中学の部活動を地域のクラブなどに移していく「地域展開」を進めていて、2026年度から2031年度までを改革実行期間としています。会費については「国において金額の目安等を示す」とされています。出典:スポーツ庁 総合的なガイドライン(令和7年12月)
スポーツ庁の資料では、休日に週1日・月4日程度の活動で、参加費のイメージを月1,000〜3,000円程度としています。実証事業では、運動部の84%が月3,000円未満で、保護者の85%が月3,000円以下を「妥当」と答えています。生活保護や住民税非課税の世帯などには、生徒1人あたり年24,800円を上限に、国が支給額の半分以内を補助する仕組みもあります。[出典:スポーツ庁「費用負担の在り方等について」/部活動の地域展開等推進事業]
つまり、部活も「ほぼ無料」ではなくなっていく流れにあります。とはいえ、月1万円を超えるクラブとの差は、まだ大きいままです。
数字に出にくい「送迎」と「時間」
もう一つ、家計簿に出にくい負担があります。送迎と、親の時間です。
共働きの世帯は2024年で1,300万世帯、専業主婦の世帯は508万世帯と、今は共働きが多数派です。出典:労働政策研究・研修機構(総務省「労働力調査」) 子どものいる世帯の母親のうち、仕事をしている人は80.9%です。出典:厚生労働省 2024年国民生活基礎調査
クラブは練習場が遠いことも多く、平日の夜の送迎や、週末の遠征の付き添いが続きます。ガソリン代や駐車場代、そして何より親の時間。クラブを選ぶときは、月謝の表だけでなく、この見えにくい負担も一緒に見積もっておきたいところです。
塾の時間が取りにくいなら、動画で学ぶ中学生向けの講座という手もあります(新規の有料登録が必要です)。
▶ スタディサプリの中学講座を見てみる
(PR)
私の考え:お金をかけるかどうかも、選べる一手
ここまで数字を並べてきましたが、「クラブの方が伸びる」「部活では上に行けない」と決めつける必要はないと思っています。お金をかけるかどうかも、選べる一手のひとつです。
大事なのは、3年間でいくらかかるかを先に知っておくことです。入会してから「こんなにかかるとは思わなかった」となるのが、いちばん家計にも子どもにも負担になります。気になるクラブがあれば、体験や説明会のときに「1年間でかかる費用の概算」を聞いておくと安心です。遠征や合宿の回数と金額も、忘れずに確認してください。
まとめ
公立中学の子どものスポーツへの支出は、国の調査の平均で年3.4万円。一方、クラブ(ジュニアユース)は月1万〜1.3万円の会費が中心で、会費まわりだけで3年間に約40〜60万円、そこに用具・遠征・送迎が加わります。部活も地域展開で月1,000〜3,000円程度の会費がかかる流れになっていますが、クラブとの差はまだ大きいままです。数字を先に知っておけば、どちらを選んでも、納得して3年間を走りきれます。
よくある質問
Q. ジュニアユースの月謝の相場はいくらですか?
A. クラブが公開している例では、月1万〜1.3万円程度が目安です。これに年会費や入会金、ユニフォーム代、遠征・合宿費が加わります。金額はクラブによって大きく違うので、入会前に年間の概算を確認してください。
Q. 中学の部活とクラブチームでは、費用はどれくらい違いますか?
A. 部活は、地域展開が進んでも参加費のイメージは月1,000〜3,000円程度とされています。クラブは月1万円を超えることが多く、会費だけで3年間に約40〜60万円(公開例からの試算)になります。
Q. 遠征費や合宿費はどれくらいかかりますか?
A. 多くのクラブは「別途」としていて、公開されている金額はほとんどありません。回数や行き先で大きく変わるので、体験や説明会のときに、年間の遠征・合宿の回数と1回あたりの目安を聞いておくのが確実です。

サッカーの費用は、高校、大学と続く教育費の一部です。家計全体で無理がないかは、100歳までのお金を、1分で見るで、教育費と一緒にお金の流れを確かめられます。
クラブに入ると、塾に通う時間は取りにくくなります。練習のない日や寝る前の短い時間で勉強を進めたい方には、動画で学ぶ中学生向けの講座もあります(スタディサプリの中学講座。新規の有料登録が必要です)。
▶ スタディサプリの中学講座を見てみる
(PR)
中学に上がると、足が大きくなってスパイクの買い替えも増えます。用具代は、サイズや値段を比べて選ぶと抑えやすくなります。
▶ ジュニアのサッカースパイクを見る
(PR)
本記事の会費は各クラブが公開している情報をもとにした例で、3年間の金額は筆者の試算です。実際の費用はクラブや地域、活動内容によって異なります。数値は記載時点の資料にもとづくもので、制度や金額は変わる可能性があります。本サイトはアフィリエイトプログラム(PR)を含みます。